3.高等教育における知的財産教育の重要性はますます高まっている

かつて、生産すれば売れる時代があり、特許も出願すれは技術が守れ、特許で独占すれば儲かる時代がありました。しかし、同時に、独占しすぎたために、孤立して撤退に追い込まれるケースもありました。

今は、発明したら特許を出願する、という視点だけでは足りない時代です。バリューチェーンを意識して、特許をあえて取らない部分(オープンにしたりブラックボックス化したり)と、特許で独占する部分とを、両面から検討しなければビジネスで勝つことは難しいのです。

そんな時代にエンジニアになる学生には、特許を出願することだけではなく、ビジネスと知的財産の関係を強く意識してもらいたいと考えています。

エンジニアが企業で研究開発をするなら特許調査は必須です。

未来のエンジニアが就職後に特許の実務で困らないよう、高等教育における知的財産教育の重要性は、ますます高まっています。

日本特許庁のデータベースJ-PlatPatの使い方については、工業所有権情報・研修館より冊子が出ています。また、インターネットでもガイドブックは入手することごできます。

2017年09月10日