(2)「及び」と「並びに」はどう違うの?
役所の文書で分かりにくい用語はいろいろあると思いますが、最たるものは、これ。
「および」と「ならびに」。
今回はこれを取り上げます。
まず、この2つの語は漢字で書きます。
「及び」、「並びに」です。平仮名で書くと、誤字に見えるやつです。
では、どうやって使うのでしょう?
リンゴとバナナとミカン、といいたい時には、
リンゴ、バナナ及びミカン、といいます。
リンゴ、バナナ並びにミカン、とはいいません。
では、並びに、はいつ使うのでしょうか?
この語は、及びよりも弱い結びつきの時に、使用します。
例えば、鈴木夫妻と佐藤夫妻、と言いたい時には、
「鈴木さん及び鈴木さんの奥さん」並びに「佐藤さん及び佐藤さんの奥さん」
となります。(「 」は参考です)
もし、この用語を反対に使ったとします。
鈴木さん並びに鈴木さんの奥さん及び佐藤さん並びに佐藤さんの奥さん
これは、「鈴木さん」、「鈴木さんの奥さんと佐藤さん」、「佐藤さんの奥さん」
の意味になります。
しかも、鈴木さんの奥さんと佐藤さんの結びつきが最も強い。
なんだか、意味深ですね。
ただし、この場合、正しくは、
鈴木さん、鈴木さんの奥さん及び佐藤さん並びに佐藤さんの奥さん
になるので、結局、間違った記載ということになります。
申請で間違えるとタイヘンですね。
(普段間違えてもタイヘンそうですが)
気をつけましょう!
つづく